当社でプロダクトデザイン・製品VIおよびブランディングを担当させていただいた柄沢ヤスリ様の「踵ヤスリ HOMARE」がジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2022にて審査委員特別賞を受賞し先日表彰式に出席してきました!
https://www.city.tsubame.niigata.jp/soshiki/sangyo_shinko/2/7/11524.html
〈ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールとは〉
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、金属洋食器、金属ハウスウェアをはじめとする燕産地が生み出す様々な製品に対し、新規性、デザイン性、機能性および市場性について、専門的視点により評価・発信することで、産地としての競争力を高め、持続的発展を目指しています。今年で45回目を数え、グランプリには経済産業大臣賞が授与される、歴史のあるコンクールです。
年配のお客様から体が硬くて踵まで手が届きにくいというお声が度々寄せられており、そこで年配の方や膝や腰に不自由を抱えている方でも楽に踵のケアが出来るような踵ヤスリができないか?と開発がスタートしたのが2019の春でした。
それから様々な打ち合わせ・試作を経て、柄沢ヤスリ独自のカーブをつけた踵ヤスリに持ちやすいよう柄をつけ、そこにプラモデル愛好家に大好評な目詰まりしない表面加工を施したプラスチックヤスリHOMAREシリーズの表面加工を施した、「踵ヤスリ HOMARE」が誕生しました。
もっともこだわった点は指を自由にひっかけることのできるホール付き柄「マルチアングルグリップ」の開発です。人差し指・中指・親指を掛けその時の体勢によって自由な握り方が可能で、手の中でくるくる回して表裏を切り替えながら削ることができ、体が硬く踵まで届きづらい方、握力の弱い年配の方など全ての人に優しい設計となっています。
自分はグラフィックデザイン畑の人間でプロダクトの設計・デザインは本職ではないのでプラスチック成形メーカー、金型メーカーとの打ち合わせの現場に立ち会わせていただくなど初めての経験もさせていただきましたし、金型の表面仕上げで製品にツヤが出たり出なかったりするなど初めて知ることも多くありました。
唯一の心残りは3Dの設計ができるスタッフがいなかったため、自分が図面を書き(イラレで!)人に形状を伝えられる範囲内でしか発想できなかったことで、それこそ手書きのイラストやイメージを設計者が正しい形に整えてくれるような環境であったらもっともっと面白い製品になったのにな、と振り返って思う部分もありますが、それでも深く関わった製品が店頭に並び、且つこのような賞までいただけて大変思い出深い仕事になりました。
▼▼公式ショッピングサイトで購入可能!▼▼
https://yasuri.stores.jp
柄沢ヤスリ様、ありがとうございました。
そしておめでとうございました!